以前勤めていた会社に中学校まで
インドで過ごした同僚がいた。
とても明るく陽気な性格だった。
でも抜けが多く、周りかのサポートなし
には仕事が進まないタイプ。
いつしかみんなが同僚をフォローする
ような関係が成り立っていた。
普通だったらあいつは何だとなるところ、
それがそうはならず愚痴は言うがフォローする。
これが人徳というものなのだろうか。
でもそんな人がプロジェクトの中心にいると
仕事がスケジュール通りに進まない。
素材も情報も来ない。
ある日、約束の日になっても
大切な素材が来ないのでどうなっているの？
と聞くと「大丈夫問題、大丈夫問題」との返答。
大丈夫問題？？
大丈夫問題って何だ？？
大丈夫なの？問題なの？
私の頭には多くの？？？が浮かんだ。
どうやらそんなに心配することないよ
大丈夫、大丈夫、問題ないよ
という意味らしい。
そっちは問題なくても
こっちは約束の日までに取引先に素材を
渡さなければならないんだから大問題だと憤慨した。
時が過ぎ、この同僚のことを時々思い出す。
物事も真正面から真剣に受け止めるのも大切だけど
どうにかなるさの精神で気楽に考えることも
同じくらい大切だと思う。
何でも真剣に受け止め過ぎる人は
疲れて病んでしまうことが多い。
時にはどうにでもなれ、なんとかなるさ
ぐらいの適当さも必要なのだろう。
なんて、なかなか生まれ持った性分もあるから
私にはできないことだけど見習いたいときもある。
大丈夫問題で済ませられたら、それがいい。
一度、今の会社で言ってみるか。
いや、無理だな。
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私の人生のような長い階段。
この先に良い景色は見えるかな。
